ABOUTUAEとは
子宮動脈塞栓術(UAE)は、
欧米を中心に世界中で広くおこなわれている治療です
UAEってどんな治療?
子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization)は、カテーテルという細い管を用いて行われる治療(血管内治療)で、開腹を必要としない低侵襲な治療です。
血管内治療は、子宮筋腫に限らず多くの疾患を対象に行われている治療法です。
これまで日本では、自費診療としてUAEが行われてきましたが、2014年から保険診療として治療を受けることが可能となりました。
UAE治療のイメージは?
治療前
治療後
筋腫の縮小・血流の低下が得られている
UAEのメリットやデメリットについて教えてください
- MERITメリット
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- 子宮を残すことができる
- 大きな傷跡が残らない
- 入院期間が短く、社会復帰が早い
- 輸血を必要としない
- 局所麻酔で治療ができる
- DEMERITデメリット
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- 将来妊娠を希望する方は適応となりません
- 再治療が必要な場合があります
- 組織検査を行えないので、悪性腫瘍を完全に否定できません
- UAEの手技に伴う、副作用や合併症があります
どのような副作用や合併症がありますか?
<代表的なもの>
- 術後の疼痛や発熱
- 感染症
- 卵巣機能の低下
- 筋腫分娩※
- ※UAE後に壊死した筋腫が子宮内腔から離れて、子宮口へ排出されること
治療前後の流れ
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01お問い合わせ
産婦人科 外来までお電話下さい。
外来診療の説明をします。 -
02受診
子宮筋腫の症状についてお尋ねします。
また、子宮筋腫の治療や検査について説明します。 -
03診察 / 検査
婦人科的診断·画像診断(造影MRI)などをもとにUAEが可能かを判断します。
*症状や検査結果によっては、他治療をお勧めする場合もございます。
同じ日に放射線・核医学科外来も受診して頂きます。 -
04治療
入院治療となります。
入院期間は3~5日程度を予定しておりますが、術後の状態により適宜判断します。 -
05退院後
約1週間で社会復帰が可能です。
退院後は定期的に婦人科·放射線・核医学科を受診していただきます。
UAEの治療費用の目安は?
UAEによる治療は保険診療の対象となります。
また、自己負担額が一定の金額を超えた場合、『高額療養費制度』による負担軽減措置を受けることが可能です。
当院におけるUAE治療の特徴は?
- 8名のIVR専門医が年間1200件に及ぶ日本有数のIVR手技数を行っており、経験豊富な術者がUAEを担当します。
- IVRセンターには25名の看護師がおり、そのうち6名が(INE:インターベンションエキスパートナース)という専門の資格を有しています。
- 8台のCT、4台のMRIが設置されており、18名の日本医学放射線学会専門医が質の高い画像診断を行っており、UAE前後の画像所見を詳細に検討することができます。
- 19名と数多くの日本産科婦人科学会専門医が在籍しており、中でも子宮筋腫について経験·知識豊富な女性医師がUAE外来を担当致します。
- 麻酔科医が常駐するICUを備えており、緊急時の集中治療体制が整っております。