基礎研究

基礎研究

奈良医大放射線・核医学科では大学院生を中心に、IVRと画像診断技術を融合させた基礎研究を積極的に行っています。放射線・核医学科独自の設備としては、小動物用CT装置・血管造影装置・超音波装置・細胞培養施設・実体顕微鏡・画像解析ソフトなどを配備しています。また、奈良医大として基礎研究者を対象として動物実験施設が整備されており、様々な機器・設備が使用可能です。上記の設備を利用して、臨床に直結した基礎研究を日々行っています。例えば、新規抗がん剤などの薬剤開発、IVR治療の開発、機器開発を積極的に行い、特許取得や国内・外研究施設との共同研究を行なっています。
また、2018年からは放射線・核医学科専属の実験助手も配置しています。

小動物用CT装置
〇放射線・核医学科が優先して使用できるシステムとなっています。
〇専属のベテラン放射線科技師が管理することで、適切なプロトコールで撮像を行っています。
〇放射線科の複数の研究グループがほぼ毎日、研究のために使用しています。

動物用血管造影装置
〇犬、ウサギ、ラットなどの小動物を用いて、臨床に即した血管造影、治療の研究に利用しています。

細胞培養室
〇肝癌や大腸癌肝転移モデル(ラット)を作成する目的や肺がんの遺伝子変異の研究のための細胞培養も実施しています。

実際の動物手術風景
〇腫瘍の確認、新規デバイスの有効性の評価、血管造影や血管外科的処置を行っています。
〇臨床現場と同じ超音波装置が動物実験室に配備されており、画像で客観的評価をしながら様々な外科処置が施行可能です。

肝腫瘍モデルの造影超音波画像
〇動物用に条件設定を施行しており、最適な条件で画像撮像が可能です。
〇実臨床でも使用している、ソナゾイド造影剤を使用しています。

ラット転移性肝癌の造影CT画像
〇ナノヨード造影剤を使用した造影CTです。
〇肝臓は呼吸により移動する臓器であるため、呼吸同期法を併用しています。動物種や撮像臓器に適した撮像条件を専門の放射線技師と一緒に決定しています。
〇大腸がん肝転移のCTです。造影CTでリング状濃染を呈しており、典型的な転移性腫瘍の画像です。

ラット腎不全モデルの造影CT画像
〇非イオン性ヨード造影剤を注入後撮像しています。
〇右腎摘出症例ですが、残存した左腎が腫大していることが確認できます。

CT体積測定
〇撮像されたCT画像をもとに、各臓器の体積を測定したり、3D画像を再構築することが可能です。
〇実際にラットのCT画像から右腎の体積を測定している画像です。